第3回 ニジンスキー・ガラ     1977年7月17日
    〜 ダンスで表現されるシェイクスピア ( Shakespeare vertanzt )〜


このプログラムはイヤー・ブックを参照しています。


指揮:コイズミ・カズヒロ
演奏:フィルハーモニッシュ・シュターツオーケストラ

開幕のためのダンス 音楽:ベンジャミン・ブリテン
   “Gloriana”から宮廷ダンス
振付:ジョン・ノイマイヤー
アンジェリカ・ボーンハウゼン - オイゲン・イヴァニクス
リン・チャールズ - ケヴィン・ヘイゲン
ベアトリス・コルドゥア - ヴィクター・ヒューズ
ペルセフォン・サマロポウロ - Tanju Tuezer
ローザ・ジッカート - イヴァン・リスカ

( The Dream )
音楽:フェリックス・メンデルスゾーン・バーソルディ
振付:フレデリック・アシュトン
衣裳:デイヴィッド・ウォーカー
ティターニア:メール・パーク
オベロン:マイケル・コールマン
(ロンドン・ロイヤル・バレエ)
じゃじゃ馬馴らし 音楽:クルト・ハインツ・シュトルツ
   (ドメニコ・スカルラッティによる)
振付:ジョン・クランコ
衣裳:エリザベス・ダルトン
カタリーナ:リン・シーモア
ペトルーキオ:デイヴィッド・ウォール
(ロンドン・ロイヤル・バレエ)
エアリアル 音楽:ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト
   ハ長調ピアノ協奏曲(KV467)から
振付:ジョン・ノイマイヤー
ピアノ:クリストフ・エッシェンバッハ
ツァンドラ・ロドリゲス
ゼイン・ウィルソン
休憩
Hamlet-Connotations
( Der Fall Hamlet )
音楽:アーロン・コープランド
    ピアノ変奏曲、
    オーケストラのためのコノテイション
振付:ジョン・ノイマイヤー
ピアノ:マイケル・ヒューバー
T証言
ハムレット:マックス・ミディネット
ガートルード:マガリ・メサック
オフィーリア:マリアンヌ・クルーズ
クローディアス:フランソワ・クラウス
U夢、事実
ハムレット、ガートルード、オフィーリア、クローディアス、
ハムレットの父の幽霊:
ロイ・ヴィエルツヴィッキ
ムーア人のパヴァーヌ 音楽:ヘンリー・パーセル
振付:ホセ・リモン
衣裳:P. ローレンス
ムーア人:エリック・ブルーン
デズデモーナ:シンシア・グレゴリー
イヤーゴー:イヴァン・ナギー
エミーリア:サリー・ウィルソン
(アメリカン・バレエ・シアター)
ロミオとジュリエット 音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
振付:ケネス・マクミラン
衣裳:ニコラス・ジョージアディス
ジュリエット:リン・シーモア
ロミオ:デイヴィッド・ウォール
(ロンドン・ロイヤル・バレエ)
閉幕のためのダンス 音楽:ラルフ・ヴォーン・ウィリアムズ
    グリーンスリーヴズ幻想曲

振付:ジョン・ノイマイヤー
ハンブルク・バレエ・アンサンブル

“開幕のためのダンス”と“閉幕のためのダンス”は宮廷風のダンス曲とグリーンスリーヴズ幻想曲を使っていることから、きっとシェイクスピアの時代のダンスをイメージしたものだったことでしょう。
この作品群の中で最も興味をそそられるのはハムレット・コノテイションだ。Tの証言、UのTraum Tatbestand(夢、事実と訳したが、ちょっと不明)からは、まるで“藪の中”のような印象を受ける。どんな作品だったのでしょうか。
また、“エアリアル”ではエッシェンバッハのピアノ付とは。今では指揮者としてしか名前を聞くことがないが、かつては非常に繊細なピアニストだった。福山(ローカルな話ですが。広島県です)に学生時代、彼の演奏会を聴きにいったことがある。そのときの演奏曲目は覚えていないのだが、鳴り止まぬ拍手にアンコールとしてバッハのイタリア協奏曲を各楽章ごとに次々と全部演奏してくれたことは鮮明に覚えている、これはグールドの演奏の中でもお気に入りの1曲に入るので、よく聴いていたものだから。ただピアノがYAMAHAで高音がきつかったかなあ。
(S)